Fire TV Stickは有線LANも使える!有線LAN/無線LANのデメリット・メリット!

AmazonのFire TV Stickでは、『Amazonイーサネットアダプタ 』などを使うと有線LANでも使えるようになります。

このページでは、Fire TV Stickの有線LANについて解説していきます。

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Fire TV Stickには有線LANアダプタがある

お茶の間の大画面TVで簡単かつ気楽にAmazonの膨大なコンテンツが楽しめるFire TV Stick。簡単な操作と邪魔にならないコンパクトさで、便利に活用しているユーザーも多いことでしょう。

Fire TV Stickは「ネットワーク・コンテンツ・プレイヤー」と呼ぶのが正しいまとめ方をされたデバイスで、基本的に視聴するコンテンツはすべてネットの向こう、クラウド側にあることを前提にしています。ですので利用時にはインターネットに接続していることが大前提。

Fire TV Stick本体にはWi-Fi 6対応の無線LAN子機機能が内蔵されていて、Wi-Fiルーターやアクセスポイント経由でネットワークに接続するように作られています。

ですが実はFire TV Stickには「有線LANアダプタ」も用意されていることをご存じですか?Fire TV Stickの給電用に利用するUSBコネクタは実はしっかりとインタフェースポートとしてのUSBの機能も持っているのです。

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Fire TV Stick用の有線LANアダプタはこちらの機能を利用して動作します。

(わざわざ)有線LANを使うメリット

電波で接続を行なうWi-Fiなら邪魔なケーブルもなくリビングのTVまわりもスッキリした状態を保ちつつネットの利用ができます。コンパクトで「邪魔にならない」ことが大きなメリットの一つになっているFire TV Stickなのに、なぜにわざわざ余分なケーブルを引っ張ってこないといけない有線LANアダプタが用意されているのでしょうか。

これは有線LANには無線LANにはない優れたポイントがしっかりと残っているからです。

最大のメリットは今の最新の無線LANと比較しても「接続の安定性が極めて高いこと」です。通信の切断も大幅に少ないですし、実効通信速度も常に安定して高水準なものを期待出来ます。

ネットワークと繋がっていないとまともに利用することが出来ないFire TV Stickでは、通信の安定性はとても大切な要素です。つまり、ネットとの接続だけにフォーカスして考えると、実はFire TV Stickと有線LANって何気に相性がいい関係があるのです。

Wi-Fiですと論理的な最大通信速度(≒リンクアップ速度)と実効通信速度の間には大きな乖離があります。非常に状態がいいときでも実効通信速度がリンクアップ速度の4割ぐらい出れば非常に優秀、と言えるぐらいの性能です。

ザックリ言うと、論理速度1,200MbpsをうたうWi-Fiルーターと接続して500Mbps通信速度が出れば上々です。

これに対し有線LANは1Gbps規格のものだと実効通信速度が800Mbpsを超えることもごく普通にあります。

ただまあ、実際にインターネットを利用するときのトータルの通信速度は、自宅の外の事情・通信速度に縛られることの方が多いですね。

(一般的な)無線LANのデメリットとメリット

有線LANと比較した場合の無線LANのメリットは、邪魔なケーブルが不要でデバイスのまわりをスッキリまとめられることが一つ。もう一つはやはりケーブルがないことが理由になりますが、アクセスポイントからの電波が届く範囲ならどこへでも好きに移動してネットが利用出来ることです。

このデバイスを使うときの気軽さと自由度の高さは一度味わうと元には戻れませんよね。

その代わりもちろん無線LANにもデメリットがあって、最大のものはやはり通信の安定度が劣る点です。特に古くから使われてきた2.4GHzの電波を使うものは、様々な機器の出す電波と「干渉」して通信の安定度が落ちがちです。

ほとんどすべての無線キーボード、マウスはこの帯域の電波を使っていますし、Bluetoothもこの周波数です。また、電子レンジで使っている電波の周波数も近く、電子レンジから漏れるノイズが非常に大きな影響を与えます。

こちらは「5GHz」帯の電波を使うことで回避出来ますが、周波数がより高いこちらの電波は壁などの透過率が低め。アクセスポイントとの間にある壁や床の枚数が増えると接続が安定しなくなりがちです。

あと、Fire TV Stickではあまり影響はありませんが、通信の「遅延」が大きくなるもの弱点です。タイミングにシビアなネットゲームではプレイ感に悪影響を及ぼすこともあります。

汎用USB接続有線LANアダプタも使えそうだけど…

Fire TV StickのUSBポートはUSB OTG機能(USBホスト機能)を備えていますので、論理的には汎用のUSBインタフェースの各種周辺機器が繋げます。ですがちょっと注意しないといけない点が。

Fire TV StickにはUSBポートが1つしかなくそこから電源の供給を行ないます。ですので、周辺機器側でポートを占有するわけにはいかないのです。つまり、パソコンなどで使っている汎用のUSB接続有線LANアダプタを、そのままFire TV Stickに流用することは出来ない、ということですね。

ちょっとした工夫で接続出来なくはないのですが、Amazonが販売している専用LANアダプタのお値段もリーズナブルですので無理に汎用品を使う必要はないでしょう。

ただ、いろいろな周辺機器を繋ぐことでFire TV Stickの便利さを上げられる可能性はあります。こういった使い方をしたい場合には、「USB給電をパススルー出来る」USBハブを間に挟むといいでしょう。

(もしかしたら)無線LANアクセスポイントを強化した方がいいかも??

こちらの方法はFire TV Stickの有線LANアダプタより予算が余分に必要になりますので、全員におすすめ出来るものではないことは先にお断りしておきますね。

Fire TV StickのWi-Fi経由のネットワーク接続が安定しないのは、「Wi-Fiルーター/アクセスポイントのパワーが低い」からかもしれません。

家庭用のWi-Fiで使える電波の強さは法律で厳格に決められていますが、アンテナの効率などの理由で無線LANの接続能力ってルーターやアクセスポイントによってかなり違うんです。

ですので、Fire TV Stickだけでなくスマホなどでの自宅からのWi-Fi経由のネット接続が安定しないお宅は、Wi-Fiルーター側の入れ替えとか「Wi-Fi中継器」「メッシュWi-Fiシステム」の導入を検討するのもアリですよ。